2017年2月発売のWiMAXモバイルルーター『Speed WiFi NEXT W04』(以下、W04)。1世代前のW03機種は2016年6月発売で、1年の期間を空けず新モデルが発売されました。
2016年12月発売のNEC製『Speed Wi-Fi NEXT WX03』(以下、WX03)も、W04と同様のWiMAXのモバイルルーターで、このルーター2機種を無料提供するWiMAXプロバイダも多く、新規契約や機種変更ではW04とWX03のどっちの端末にするかの比較が重要です。
どっちがおすすめかは使い方次第ですが、このページでは各ルーター機種のマニュアルを隅々まで読み込んだ当サイト・WiMAX比較ナビがW04とWX03の通信速度や機能、スペックを徹底比較、各WiMAXルーター端末がどんな使い方に合うか、実際のレビューや評判・口コミも含めて解説します。
WiMAXルーター機種・WX03とW04はすでにプロバイダの提供が終了した古い機種。最新機種はWiMAX回線とauの5G・4G LTE回線に対応したモバイルルーターやホームルーターで、おすすめ機種の比較情報は別記事「おすすめ端末は?WiMAXのルーター最新機種を徹底比較」をご確認ください!
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機能・スペック比較!WiMAXのモバイルルーターW04とWX03
持ち運び可能なWiMAXのモバイルルーター端末であるW04とWX03の概要を紹介するため、各ルーター機種の機能・スペックを比較します。2つのルーター端末の比較で重要な観点は、WiMAXの通信速度や各通信モードへの対応、バッテリー、サイズ・重量です。
Speed Wi-Fi NEXT W04・WX03の機能・スペック比較表
Speed Wi-Fi NEXT W04 | Speed Wi-Fi NEXT WX03 | |
---|---|---|
製品イメージ | ||
最大758Mbps | 下り通信速度 | 最大440Mbps |
最大37.5Mbps | 上り通信速度 | 最大30Mbps |
× | WiMAX(ノーリミットモード) | × |
○ | WiMAX2+(ハイスピードモード) | ○ |
○ | au 4G LTE(ハイスピードプラスエリアモード) | × ※注意 |
○ | Bluetooth | ○ |
53 | サイズ:横幅(mm) | 99 |
130 | サイズ:高さ(mm) | 62 |
14.2 | サイズ:厚み(mm) | 13.2 |
140g | 重さ | 110g |
2,750mAh | バッテリー容量 | 2,890mAh |
約9時間 | バッテリー使用時間(連続通信可能時間) | 約10時間 |
850時間 | 連続待受(休止モード) | 1,100時間 |
USB Type-C | 充電方式 | マイクロUSB |
約120分 | 充電時間 | 約140~200分 |
10台 | 同時Wi-Fi接続台数 | 10台 |
W04とWX03の最大の違いはauの4G LTE回線への対応と通信速度
W04とWX03の2つのルーター機種比較で違いの1つが、auの4G LTE回線を利用できるか、つまりWiMAXのハイスピードプラスエリアモード対応か。ハイスピードプラスエリアモードを利用できればWiMAX2+の圏外エリアでもauの4G LTE対応エリアではインターネット通信が可能です。
W04はハイスピードプラスエリアモード対応ですが、WX03は非対応のためauの4G LTE回線を利用できません。都市エリアでは問題ありませんが、WiMAX2+の対応エリアがやや狭い地方や田舎などではauの4G LTE回線を利用できるW04がおすすめ。
下り最大通信速度758Mbps!ハイスピードプラスエリアモード
WiMAX2+の標準通信モード・ハイスピードモードと比較して、ハイスピードプラスエリアモードではWiMAX2+回線と同時にauの4G LTE回線も使用するため通信速度が向上します。WiMAXの最大速度・下り758Mbpsを利用できるのはハイスピードプラスエリアモード設定時で、この点でWX03と比較してW04は通信速度の速いルーター機種です。
WiMAXの新規契約でWX03の購入を促すプロバイダに注意
一部のWiMAXプロバイダでは、ルーター機種にWX03を選ぶとキャッシュバックキャンペーンの金額が増えるなどWX03の購入を促すところも。キャッシュバック金額が大きいため安くWiMAXを新規契約できますが、WX03は通信速度の速いハイスピードプラスエリアモードに非対応のためおすすめできません。
以前はオプション料金が必要だったハイスピードプラスエリアモードですが、WiMAXの3年契約ではLTEオプションを無料とするプロバイダが増加。3年契約では無料でも、WiMAXのルーター機種がWX03ではauのLTE回線を利用できず、無駄なのです。
例えば、UQ WiMAXのキャッシュバックキャンペーンの場合
例えば、注意の必要なプロバイダの1つがUQ WiMAX。期間限定のキャッシュバックキャンペーンを実施していますが、キャンペーン対象はWX03とホームルーター端末L01sのみ。最新機種を選ぶ場合はキャッシュバックが無く、WX03がお得に見える点に注意が必要です。
バッテリー・電池の持ちが良いWX03と充電時間が短いW04
WiMAXの通信速度の比較ではW04がおすすめですが、WX03のメリットはバッテリーの持ちが良い点。W04とWX03のバッテリー・電池容量の比較ではWX03の方が大きく、連続通信可能時間もW04の約9時間と比較して、WX03は1時間長い約10時間の点が特徴です。
一方、使用するケーブルにもよりますが充電時間の比較ではW04の方が短時間で急速充電できる点がメリットです。
充電ケーブルの使い方・接続端子に違いが
意外と重要な充電ケーブルの違い。WX03は従来のWiMAXのルーター機種でも使っているマイクロUSBと呼ばれる端子での充電ですが、W04では新しい規格・USB Type Cの接続端子を採用しています。W04の充電では古いWiMAXルーターの充電ケーブルが使えない場合に注意が必要です。
このW04で採用されたUSB Type Cのメリットは急速・短時間で充電ができる点。W04は最新機種・端末だけに細かい点も確実に製品として進化しています。
端末のデザインや形状の特徴の比較
使う人の好みでどっちが良いか分かれるのが端末のデザインや形状で、一方をおすすめするのが難しいところ。W04機種は縦に細長いスティックタイプで、片手でも簡単に通信モードやパフォーマンスモードの変更操作ができる操作性の高さが特徴。
比較して、WX03機種はコンパクトなサイズで、重量もW04と比較してやや軽め。どちらも持ち運びには問題ないサイズ・重さで、後は使う人の好み次第。ちなみに色味はW04がグリーン・ホワイトの2色展開なのに対し、WX03はホワイトゴールド・ディープブルーの2色。
WiMAXルーター端末の発売時期や製造メーカーの違いにも注目
WiMAXルーター端末の比較・検討で大事なのは、いつ発売されたルーターかの「販売開始時期」。機種ごとに細かな機能の違いはあるものの、当サイトのおすすめは原則として発売時期が新しい最新機種のルーターです。理由は上記で説明したW04のUSB Type Cのような細かい改良・改善が、WiMAXのルーター最新機種には必ずあるからです。
発売時期の新しいHuawei製のW04は機能が改善・向上
Huawei製のWiMAXルーター・W04の販売開始は2017年2月、WX03は2016年12月とわずか2カ月の違いですが、WiMAXのルーターは新しい製品ほど機能やスペックが向上しています。つまりW04とWX03の比較で、2機種の違いを大きく感じられない場合や、見た目やデザインのこだわりが無い場合、おすすめのWiMAXルーター端末は間違いなくW04です。
W04 | WX03 | |
---|---|---|
製品イメージ | ||
2017年2月 | 販売開始時期 | 2016年12月 |
Huawei(ファーウェイ) | 製造元・メーカー | NECプラットフォームズ |
高い品質に期待!国産・NEC製のWX03端末
一方、WX03ルーターの特徴の1つが国産のNEC製という点。国産ルーターのため壊れにくい、サポートがしっかりしているとの印象を持つ方もいるかと思います。「国産・NEC製の方が安心!」であれば、WX03もWiMAXのルーターとして優良な選択肢の1つ。
結局W04とWX03の比較でどっちがおすすめ機種?
結局2つのWiMAXルーター機種を比較してどっちがおすすめ?と聞かれれば基本はW04。ただしWiMAXの利用シーンや利用場所によりWX03の方がおすすめの場合もあります。
W04のおすすめ理由は最新端末の点と通信速度
まずW04のおすすめ理由の1つがWX03と比較して最新端末であり、W04はWiMAXのハイスピードエリアモードにも対応、最大通信速度比較でもWX03を上回る点。WiMAXが圏外となる可能性のある地方や郊外地域での利用では、auのLTE回線を使えれば通信できるのに!という場合もありそうです。
またハイスピードプラスエリアモードのLTEオプション料金が無料となるWiMAXの3年契約を検討中の場合、LTEオプションを利用できないWX03機種を選ぶと無料の意味がなくなります。
WX03をクレードルとセット購入して電波受信感度を高める方法も
一方、自宅はWiMAXの対応エリア内だが屋内や室内だと少し電波が弱いというケースも。その場合はWX03とクレードルをセット購入、室内の電波受信感度を高める方法も有効です。
補助アンテナがあるWX03のクレードル
クレードルはWiMAXルーター端末専用の卓上充電器のような機器で、WX03専用クレードルには「Wウィングアンテナ」と呼ばれる補助アンテナがあり、このアンテナに電波の受信感度を向上させる機能があります。
電波受信感度が上がって通信が安定化すれば、実測速度や体感速度の改善を期待できます。W04のクレードルには受信感度を高める補助アンテナが無く、WX03とは違いクレードルによる感度向上を期待できません。自宅での電波感度が気になる場合、WX03とクレードルのセットもおすすめです。
実際の利用者による評判やレビュー
最後にW04やWX03のルーター機種を実際に利用中の方による評価や口コミを紹介します。W04とWX03の比較の参考としてご覧ください。
W04の実測通信速度の評判・レビュー
WiMAXのルーター機種・W04では最大速度ほどではないものの、通常のインターネット通信には問題ない十分な実測速度が出るというレビューが多数で、遅いという口コミは少なく、速度の評判は良い様子。
wimax新しい端末(w04)に変えた 翌日に届いて設定完了。リアルなサービスも対応のスピードも求められてるのな。速度も上がったし満足
遅い場合はパフォーマンス設定の変更・見直しがおすすめ
またW04から搭載された3段階のパフォーマンスモードの設定内容次第で実測スピードが高速化するとの口コミもあり、期待通りの速度でない、速度が遅い場合はパフォーマンス設定の変更や見直しがおすすめです。
WiMAX2+が遅い人へ
ハイパフォーマンスモードに切り替えるととても速くなります。
初期設定だと私は上り下り1mbpsでしたが、ハイパフォーマンスモードに切り替えると上り100mbps下り5mbpsの速度が出ます。
ちなみにau契約のw04です
WX03の場合、建物内でWiMAXが圏外となる際に困るとの口コミ
WX03の場合、auの4G LTE回線を利用するハイスピードプラスエリアモードを利用できないため、WiMAXが圏外となる場所ではインターネット通信を一切行うことができません。
WX03、街中では問題ないが建物の奥や地下では使えなくなることがある…まぁ表に出れば直ぐに復活。
この件はW04かWX04(貸出機になったら)をTry WiMAXして4G LTEの具合を確かめたい!
最後は見た目で比較してWiMAXのルーターを決める手も!
WiMAXのルーターは毎日持ち歩くものなのでやっぱり見た目も重要!W04のスティックタイプの形状や、目につきやすいグリーンのデザインは評判が良い様子。
ワイマックスのW04使ってますが、外出時間が12時間程度の方なら充分バッテリーが持ちます。WX03と比較してバッテリーが少ないと言われてますが、気にするほどではないでしょう。
WX03より少し厚みはありますが、形が縦型で持ちやすいです。デザインで選んでも良いと思います。
※WiMAXルーター機種・W04やWX03の評判やレビュー情報は、必要に応じて更新・追加しています。
以上、WiMAXのルーター機種・W04とWX03を通信速度や充電時間などの観点で比較しました。
それでも迷う場合はデザインで決めたり、UQコミュニケーションズが提供する無料のルーターお試しサービス・Try WiMAXで実際の機種を使用してから決める方法も。
またWiMAXのルーターは多くのプロバイダで無料提供されるため、WiMAXの契約ではルーター比較と同時に月額料金やキャンペーン比較が重要。当サイトではWiMAXプロバイダの最新料金プランやお得なキャンペーン情報を紹介中です。当サイト・WiMAX比較ナビ限定のキャンペーン情報もありますので、ぜひ一度ご確認ください!
WiMAXルーター機種・WX03とW04はすでにプロバイダの提供が終了した古い機種。最新機種はWiMAX回線とauの5G・4G LTE回線に対応したモバイルルーターやホームルーターで、おすすめ機種の比較情報は別記事「おすすめ端末は?WiMAXのルーター最新機種を徹底比較」をご確認ください!
【WiMAXの料金プラン・キャンペーン最新情報】 |
※本ページに記載の各機種の製品仕様詳細は、下記のメーカー公式サイトの情報を参照しています。
W04機種について(HUAWEI)/WX03機種について(NECプラットフォームズ)