2020年3月、KDDI(au)が発売したauの5G・4G LTE回線とWiMAX回線対応のモバイルルーター端末・Speed Wi-Fi 5G X01は、国産シャープ製のモバイルルーター製品で、5G通信時に受信時(下り)最大速度4.1Gbps対応の高速機種です。
またauの5GとWiMAXに対応したモバイルルーターSpeed Wi-Fi 5G X01は、端末内に有線LANポートを内蔵、クレードルなしでもノートパソコンとLANケーブルで有線接続可能などハイスペックなモバイルルーター端末で、Speed Wi-Fi 5G X01は発売当初、KDDIが法人向けのみに提供する機種でしたが現在はauの個人契約でも使用可能(ただしWiMAXのプロバイダ契約では利用できません)。
このページではau 5G対応のモバイルルーター機種・Speed Wi-Fi 5G X01の製品仕様書をもとに、WiMAX比較ナビ編集部が端末仕様・スペックを他のルーター機種との比較で徹底レビュー。利用ユーザーからの評価や評判を紹介し、併せて通信方式「5G」とWiFiの周波数を表す「5GHz」の違いも解説します。
Speed Wi-Fi 5G X01と同様、WiMAXとauの5G回線に対応したモバイルルーターの契約・申し込みも可能で、2024年現在、Speed Wi-Fi 5G X01と比較して他の5Gルーターの契約もおすすめ。詳しいレビューは「2024年最新!5G対応ポケット型WiFi・モバイルルーターのおすすめ比較」をご確認ください。
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WiMAXとau 5G回線対応のモバイルルーター端末・Speed Wi-Fi 5G X01のレビュー
WiMAX 2+回線とau 5G回線に対応したモバイルルーター端末・Speed Wi-Fi 5G X01機種が、2020年3月にKDDIから発売されました。WiMAXとau 5Gに対応した初のモバイルルーター端末です。
日本国内では2020年3月に5G対応の通信サービスが開始され、現在順次拡大中。au 5GとWiMAXに対応したポケット型WiFiのルーターとして、Speed Wi-Fi 5G X01は口コミでも注目の端末です。
以下、au 5G対応モバイルルーター・Speed Wi-Fi 5G X01機種の特徴やスペックをレビューします。
5G通信で受信時最大速度4.1Gbps・送信時最大速度481Mbps対応の高速ルーター
WiMAX回線とau 5G回線に対応したモバイルルーター・Speed Wi-Fi 5G X01の最大のメリットは通信速度。5G通信時の速度スペックは受信時・下り最大速度4.1Gbps、送信時・上り最大速度481Mbps対応と、WiMAXのモバイルルーター最速機種W06の下り最大速度1.2Gbpsと比較して3倍以上高速なルーターの速度スペックがSpeed Wi-Fi 5G X01の特徴です。
au 5Gサービス提供エリア以外の通信速度は下り最大1Gbps・上り最大112.5Mbps
一方、2024年時点でauの5Gサービス提供エリアは一部エリアで、実際はWiMAX回線やau 4G LTE回線を使ってSpeed Wi-Fi 5G X01を利用する時間が長いのが現状。ただし、auの4G LTE通信でも下り最大速度1Gbps・上り最大速度112.5Mbps対応と、従来のWiMAXモバイルルーター端末とのスペック比較でもSpeed Wi-Fi 5G X01は高速なモバイル端末です。
クレードルなしで有線・LANケーブル接続も使用可能なシャープ製の製品
au 5GとWiMAXに対応したモバイルルーター・Speed Wi-Fi 5G X01のもう1つの特徴は国産シャープ製の製品で2.5GBASE-Tの有線LANポートを内蔵、クレードルなしでもノートパソコンとLANケーブルで有線接続で使用可能な点。従来のWiMAXモバイルルーターの場合、LANケーブルでの有線接続には別売のクレードル購入が必要ですが、Speed Wi-Fi 5G X01の場合は不要で、有線接続の安定した高速データ通信も期待できます。
Speed Wi-Fi 5G X01はKDDIが法人向けに提供、auの個人契約でも利用可能
高速・ハイスペックの5G対応ルーター・Speed Wi-Fi 5G X01は発売開始当初、KDDIが法人契約向けに提供する機種でしたが、2020年7月からはauの個人契約でも利用可能に。ただし、WiMAXのプロバイダ契約では利用できない点に注意が必要です。
UQ WiMAXやBroad WiMAX・GMOとくとくBBなどWiMAXプロバイダでは取り扱いなし
WiMAX回線にも対応したSpeed Wi-Fi 5G X01機種ですが、UQ WiMAXやBroad WiMAX・GMOとくとくBBなどのWiMAXプロバイダでは利用できない製品。WiMAXの個人契約の場合は、他のモバイルルーター端末から利用機種を選ぶ必要があります。
※2024年現在、WiMAXプロバイダで契約・利用可能なルーターのおすすめ機種は「WiMAXルーターの端末比較~おすすめ機種は?」で紹介中です。
WiMAXの通信量無制限・ギガ放題とは違うSpeed Wi-Fi 5G X01の料金プラン
Speed Wi-Fi 5G X01はKDDIでの法人契約やauでの個人契約向けに限った提供で、料金プランもWiMAXと比較して特殊。5G対応モバイルWi-Fiルーター専用プラン「ルーターフラットプラン80(5G) 」(月額料金7,678円)は月間データ通信容量80GB制限のプランで、WiMAXのギガ放題プランのような通信量無制限プランと違う点に注意が必要です。
5G・WiMAX 2+・4G LTEの月間データ通信量合計80GB以上で速度制限
この料金プランの場合、Speed Wi-Fi 5G X01で5G・WiMAX 2+・4G LTEを利用、月間データ通信量合計が80GBを超えると通信速度が最大128kbpsに低下する速度制限がかかり、当月末まで制限が継続、翌月1日まで解除されない点が注意点。ただしauのエクストラオプションに申し込みすると、月間データ容量超過後も2GBごとに2,750円(税込)の料金で利用を継続できます。
またWiMAXのギガ放題プランと同様、3日で10GBまでのデータ通信量制限もあり、超過時の速度制限に注意が必要です。
Speed Wi-Fi 5G X01は販売価格7万円で購入が必要な点もデメリット
なお個人契約で利用する場合はau取扱店で取り寄せ予約が必要で、Speed Wi-Fi 5G X01の販売価格は71,500円(税込)と高額な購入価格がデメリット。
WiMAXのおすすめモバイルルーターとSpeed Wi-Fi 5G X01のスペック比較
5G対応モバイルルーター・Speed Wi-Fi 5G X01は高速・高機能の端末ですが、従来のWiMAXの端末と比較して、どの程度スペックが向上したでしょうか?以下、WiMAXのおすすめモバイルルーター・WX06やW06機種とスペックを比較、レビューします。
WiMAXのSpeed Wi-Fi 5G X01・WX06・W06の機能・スペック一覧
2020年発売のNEC製WiMAXモバイルWiFiルーターWX06機種、2019年発売のファーウェイ製モバイルルーターW06機種と、5G対応ルーター・Speed Wi-Fi 5G X01の機能やスペックの比較は以下の一覧の通りです。
モバイルWiFiルーター | Speed Wi-Fi 5G X01 | WX06 | W06 |
---|---|---|---|
製品イメージ | |||
販売開始 | 2020年3月 | 2020年1月 | 2019年1月 |
下り最大通信速度 | 4.1Gbps | 440Mbps | 867Mbps ※USBケーブル接続時は1.2Gbps(1,237Mbps) |
上り最大通信速度 | 481Mbps | 75Mbps | 75Mbps |
通信回線 | au 5G / WiMAX 2+ / au 4G LTE | WiMAX 2+ / au 4G LTE | WiMAX 2+ / au 4G LTE |
製造元 | SHARP(シャープ) | NECプラットフォームズ | Huawei(ファーウェイ) |
サイズ(横×奥行き×高さ) | 157×84×16.0mm | 111×62×13.3mm | 128×64×11.9mm |
重量 | 265g | 127g | 125g |
連続通信時間 | 約7.5時間 | 約11.5時間 | 約9時間 |
連続待受時間(休止モード) | 240時間 | 700時間 | 800時間 |
バッテリー容量 | 4,000mAh | 3,200mAh | 3,000mAh |
同時Wi-Fi接続台数 | 16台 | 16台 | 10台 |
WX06・W06の速度スペックは遅い一方、軽量で連続通信時間も長い
通信速度スペックの比較では5G対応のSpeed Wi-Fi 5G X01が高速で、従来のWiMAXのおすすめルーター・WX06やW06は遅い一方、X01は端末サイズが大きくて重く、また連続通信時間が短い点がデメリット。現時点ではauの5G対応エリアが限定的で価格も高いため、WX06やW06がおすすめとも言えそうです。
Speed Wi-Fi 5G X01と同様、WiMAXとau 5Gに対応したモバイルルーターの契約・申し込みも可能で、2024年現在、Speed Wi-Fi 5G X01と比較して他の5Gルーターの契約もおすすめ。詳しいレビューは「WiMAXのルーター端末比較~おすすめ機種は?」をご確認ください。
Speed Wi-Fi 5G X01利用ユーザーのレビュー~口コミの評価や評判
5G対応モバイルルーター・Speed Wi-Fi 5G X01を購入・利用中のユーザーによるレビューも増えています。以下、Speed Wi-Fi 5G X01についての口コミの評価や評判を紹介します。
Speed Wi-Fi 5G X01の高速な通信速度に満足との良い評判
実際にSpeed Wi-Fi 5G X01を利用中のユーザーのレビューでは高速な通信速度が可能な上、WiMAX 2+とauの4G LTE、5G対応による移動中の通信の安定性にも満足との良い評判を確認できます。
Speed Wi-Fi 5G X01に期待していたのが「移動中の通信安定性」。80GBという制限付きとひきかえに、WiMax2+、4GLTE、5Gの最適な組み合わせで接続するので、やはりその点は期待通りでした。
わざわざ中央本線の高尾~大月間の山間部の走行中で作業。トンネル対策区間も安定接続!
外出先で大容量データ通信も可能なルーターで満足との評価も
また高速通信可能な5Gのポケット型WiFiルーターだけに、外出先での大容量のデータ通信もストレスなく利用でき、満足と評価するレビューも確認できます。Speed Wi-Fi 5G X01があれば快適なインターネット通信が可能です。
現場で画面編集ソフトをバージョンアップしなければならず、モバイルで2.88GBをダウンロード。ところがSpeed Wi-Fi 5G X01の性能を遺憾なく発揮し、数分で完了。昔なら半日コースだった。
ただし価格が高い製品だけに購入をためらう個人の口コミも
一方、個人契約が可能とは言え、Speed Wi-Fi 5G X01は価格が高いモバイルルーター製品だけに購入をためらうとの口コミも。価格面ではWiMAXのモバイルルーターがおすすめです。
Speed Wi-Fi 5G X01、高い。ちょっと無理だからW06で妥協してしまった…
※Speed Wi-Fi 5G X01を利用中のユーザーによるレビューや評判・口コミ情報は随時最新情報に更新します。
第5世代移動通信方式「5G」とWiFi周波数を表す「5GHz」の違い
以上、WiMAX初の5G対応モバイルルーター・Speed Wi-Fi 5G X01について解説・レビューしましたが、中にはWiFiの周波数を表す「5GHz」と混同する方も。以下、第5世代移動通信方式である「5G」と、ルーター端末とスマホやパソコンを無線接続する際の周波数「5GHz」の違いについて紹介します。
第5世代移動通信方式5Gは4G・LTEに続く、新たなインターネット回線
このページで紹介した5Gは第5世代移動通信方式と呼ばれる新たなデータ通信方式で、インターネット回線の仕組み。第3世代の3G、第4世代の4G・LTEに続く、新たな通信規格で、5Gまでの通信方式の変遷のまとめが以下の表です。
通信方式 | サービス提供開始 | 特徴 |
---|---|---|
1G | 1979年 | アナログ方式の通信規格 |
2G | 1993年 | デジタル方式の通信規格 |
3G | 2001年 | 約14Mbpsの通信速度 |
4G | 2013年 | 100Mbps以上の通信速度 |
5G | 2020年 | 10Gbps以上の通信速度 |
WiFi電波の周波数2.4GHzと5GHzの違い~メリットとデメリット
一方、「5GHz」は主にWiMAXなどのルーター端末とスマホやパソコンの無線LAN接続で使用されるWiFi電波の周波数を指します。無線WiFi接続では2.4GHzと5GHzの2つの周波数の電波を使用、WiMAXのルーター端末でも周波数の設定変更が可能で、周波数の違いにより下記のようなメリット・デメリットの違いがあります。
WiFi周波数 | メリット | デメリット |
---|---|---|
2.4GHz | ・WiFiの電波が遠くまで届き、受信可能範囲が広い ・壁など障害物に遮られにくい ・接続可能な機器が多い |
・他の電波と干渉、速度が遅い場合も ・接続がやや不安定 |
5GHz | ・2.4GHzの電波と比較して高速通信が可能 ・WiFi専用電波のため他の家電の電波と干渉しない |
・直進性が強く壁などに電波が遮られやすい ・非対応のIT機器も多い |
WiMAXのルーター端末は5GHzの電波に対応、設定変更可能
WiMAXの5G対応のモバイルルーターは少ない一方、すでに多くのWiMAXルーター端末が5GHzのWiFi電波に対応、設定メニューなどから周波数を変更できる場合や、最適な周波数の自動設定機能もあります。
WX06やHOME 02は2.4GHzと5GHzを同時利用、自動切り替え
WiMAXのモバイルルーターWX06機種やホームルーターHOME 02機種は、周波数5GHzのWiFi電波にも対応した機器で、かつ2.4GHzと5GHzのどちらが最適・高速かを判断して自動切り替え可能なバンドステアリング機能を搭載。
初期設定ではWiFi周波数の設定が2.4GHzの場合もありますが、ルーターの設定メニューより5GHzへの切り替えや、自動切り替え機能を有効化できます。
W06などのモバイルルーター機種では周波数を設定変更可能
WiMAXのモバイルルーターW06機種の場合、自動切り替え機能はないものの、WiFi周波数を手動で設定変更可能です。初期設定では2.4GHzの設定のため、必要に応じて5GHzに変更します。
まとめ:WiMAXの5G対応ルーター最新情報
以上、WiMAXの5G対応モバイルルーター端末・Speed Wi-Fi 5G X01の機能の特徴や速度のレビューから、他ルーター機種との仕様・スペック比較、また混同しがちな5Gと5GHzの違いについて紹介しました。
Speed Wi-Fi 5G X01の他に、WiMAXとau 5Gに対応したモバイルルーターの契約・申し込みも可能で、2024年現在、KDDIの法人契約やauの個人契約でのみ利用可能なSpeed Wi-Fi 5G X01と比較して、他の5Gモバイルルーターの契約もおすすめです。
2024年現在、個人契約可能な5G対応ポケット型WiFi・モバイルWiFiはau・WiMAX・ドコモ・ソフトバンク
2024年現在、個人契約で高速・大容量通信が可能な5G通信に対応したポケット型WiFi・モバイルWiFiルーターを利用したい場合、auのSpeed Wi-Fi 5G X01のほか、WiMAXの5G対応モバイルルーターGalaxy 5G mobile Wi-Fi、ドコモのWi-Fi STATION SH-52A、ソフトバンクのPocket WiFi 5G A004ZTを購入・契約する選択肢があります。
このうち、auのSpeed Wi-Fi 5G X01とソフトバンクのPocket WiFi 5G A004ZTの場合は月間通信容量に制限があり、比較してドコモとWiMAXの5G対応ポケット型WiFiは月間通信容量無制限で使える点がメリット。特に通信量の多い方におすすめはWiMAXやドコモの5G対応ルーターです。
WiMAXの5G対応ルーターならGalaxy 5G mobile Wi-Fiがおすすめ
通信量無制限で使える5G対応ルーターとして、ドコモと比較して料金の安いWiMAXの5Gルーター最新機種・Galaxy 5G mobile Wi-Fiが当サイト・WiMAX比較ナビのおすすめ。Speed Wi-Fi 5G X01と同様、WiMAX 2+回線とau 5G回線に対応したモバイルルーター機種で、2024年現在、一部のWiMAXプロバイダで契約・申し込みを受付中です。
WiMAXの5G対応プラン・ギガ放題プラスを契約すれば5G対応ルーターを月間通信量無制限で利用できる上、WiMAXプロバイダによってはルーター端末の無料提供キャンペーンを利用できる点がメリット。販売価格の高いドコモと比較して安い費用で5Gルーターを利用できます。
WiMAXの5Gルーター最新機種のレビューや、契約・申し込みでおすすめのプロバイダの紹介は下記の記事をご覧ください!
【WiMAX・ポケット型WiFiの最新情報】 |
※本ページで紹介・レビューしたSpeed Wi-Fi 5G X01の製品仕様詳細は、メーカー(シャープ)公式サイトの情報を参照しています。