【2020年3月】無印WiMAX回線の停波・サービス終了影響まとめ

【2020年3月】無印WiMAX回線の停波・サービス終了影響まとめ
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WiMAX終了

2009年にサービス提供が開始されたWiMAXの2020年3月末での停波・終了が、2018年9月のUQコミュニケーションズの公式発表で確定しました。
 
この発表で「WiMAXが終了?」と考えた方もいますが、現在提供中のWiMAXサービスはWiMAX2+の新しい通信回線。つまり、ここ数年間に契約した場合や今後新たにWiMAXを利用する場合、WiMAXの終了・停波は影響ありません
 
ではWiMAXサービスの終了・停波の影響は何でしょうか?WiMAX2+と比較して、「無印・シングル」とも呼ばれる初代WiMAX回線の違いや特徴、停波・サービス終了で必要な対応や対象機器を紹介します。

※このページで紹介するWiMAXやWiMAX2+のサービス内容は、2020年3月末時点の情報に基づきます。

2018年9月UQコミュニケーションズが公式発表~無印WiMAXの停波確定

2018年9月、WiMAXの通信回線を運用するUQコミュニケーションズはWiMAXサービスを2020年3月に停波・終了すると公式発表しました(※) 。現在のWiMAX2+は2013年開始の新しいサービスですが、比較して初代WiMAXは2009年開始の古い通信回線。以前から停波・サービス終了が噂されていましたが、2020年3月に確定しました。

この古いサービスは旧回線や、WiMAX1(シングル)などと呼ばれますが、当ページでは無印WiMAXで統一して解説します。

まずは無印WiMAXのサービス終了・停波の時期やスケジュール、具体的な影響内容を解説します。

2020年3月31日・無印WMAXの通信回線が停波、サービス終了

UQコミュニケーションズの公式発表の情報によると、無印WiMAXの電波が停止(停波)するサービス終了時期は2020年3月31日。この停波・サービス終了に伴い、WiMAXサービスはすべてWiMAX2+回線を利用する通信となります。
 
そもそも無印WiMAXとWiMAX2+を比較して違いは何でしょうか?

WiMAX通信は2.5GHzの周波数帯の電波を利用する点は違いなし

無印WiMAX・WiMAX2+のどちらも、国が割り当てた2.5GHzの周波数帯域の電波を使用する通信サービスに違いはありません。この2.5GHz周波数帯の50MHz幅がWiMAXサービス専用のUQコミュニケーションズへの割り当て分です。
 
ちなみに、WiMAXの電波と比較して携帯電話やスマホが利用する4G・LTE通信の周波数帯域は700~900MHzと低い周波数帯域の電波。一般に電波は周波数が低い方が高い建物などに遮られにくく、比較的安定接続しやすいとされます。

停波後、無印WiMAXに割り当てられていた10MHzはWiMAX2+で使う

WiMAXサービスで使用する50MHz幅の割り当ての40MHz幅をWiMAX2+で使っているのと比較して、サービスが終了する無印WiMAXの使用帯域は10MHz幅のみと、現在の主流はWiMAX2+。
 
また下り最大速度558Mbpsの高速インターネット通信が可能なWiMAX2+と比較して、停波・終了予定の無印WiMAXはもとは下り最大40Mbpsだった速度が、最大速度13.3Mbpsまですでに低速化された点も大きな違いです。

50MHzの使用帯域

無印WiMAXが停波・サービス終了する2020年3月31日以後は50MHzのすべてをWiMAX2+通信で使用、通信速度がさらに向上しそうです。

2018年10月、無印WiMAXのみを利用するプランへの新規加入が終了

無印WiMAXの停波・サービス終了に伴い、2018年10月以降は無印WiMAXのみを利用するプランに新規加入できないこともUQコミュニケーションズの公式発表の情報に含まれます。UQ WiMAXを除く多くのプロバイダがすでに無印WiMAXプランに対応しておらず、2018年10月以降WiMAXを利用する場合はWiMAX2+料金プランの契約が必要です。

UQ WiMAXで新規契約受付が終了したプラン

2018年10月で新規契約受付が終了したUQ WiMAXのプランは以下の4つです。

  • UQ Flat年間パスポート(1年契約、月額料金3,696円の使い放題プラン)
  • UQ Flat年間パスポートハート割(1年契約、月額料金3,315円の使い放題プラン ※「障がい者手帳」「療育手帳」「精神障がい者保健福祉手帳」のコピーの提出が必要)
  • UQ Flat(月額料金4,267円で使い放題の定額プラン)
  • UQ Step(月額362円から4,743円の2段階定額プラン)

UQ 1dayのみ2020年3月末までサービス提供、引き続き購入・利用可能

無印WiMAXを使用する通信サービスのうちUQ 1dayのみが例外で、2018年10月以降も利用可能、2020年3月末の停波・サービス終了時期までサービスが提供されます。

ただしUQ 1dayの新規契約は2019年12月で受付終了、利用時間の購入も2020年2月末で終了しました。

UQ 1dayの名の通り1日単位での購入・利用が可能なプランですが、利用には無印WiMAX(ノーリミットモード)対応機器が必要。また別途申し込みが必要ですが、東海道新幹線車内などで使用できるUQ Wi-Fiサービスも利用できます。

無印WiMAXの停波でノーリミットモードを使った通信サービスが終了

サービス終了となる2020年3月末の停波以降は、無印WiMAX回線を利用する通信モード・ノーリミットモードを使ったインターネット通信ができません。このノーリミットモードのサービス終了影響は、無印WiMAXのみ対応のルーター機器だけでなく、無印WiMAX回線に対応した一部のWiMAX2+ルーター機器も対象です。

ノーリミットモードと他の通信モードを比較した時の違い

無印WiMAXの契約プランではノーリミットモード通信を月間データ通信量の制限なしで利用できる点がメリットで、無印WiMAX回線を利用するノーリミットモード対応のルーター端末の場合は通信量無制限で利用可能です。

比較するとWiMAX2+の標準通信モード・ハイスピードモードには月間7GB制限のプランがあったり、無制限のギガ放題プランでも3日間で10GBの制限や超過時に速度制限がかかる点が大きな違いです。

一方、通信速度の比較ではノーリミットモードの下り最大速度13.3Mbpsに対し、WiMAX2+回線とauの4G LTE回線を利用するハイスピードプラスエリアモードは下り最大速度867Mbpsと大きな違いがあります。

以上をまとめると、以下の3点が無印WiMAXの停波・サービス終了に伴うポイントです。

  1. 無印WiMAXは2020年3月31日にサービス終了・停波
  2. 2018年10月以降は無印WiMAXのプランの提供が終了、新規加入できない
  3. 2020年3月の停波・サービス終了以降はノーリミットモード通信ができない(WiMAX2+対応ルーターの一部機種も影響)

※無印WiMAXとWiMAX2+の違いについて別記事「WiMAXとWiMAX2+~通信速度や対応エリアの違い」でも詳しく紹介しています。

無印WiMAXの停波・終了に伴い切り替えが必要な契約プランや端末

以上の内容から、無印WiMAXの停波・終了の影響は比較的古くからWiMAXの利用を継続中の方が対象。無印WiMAXのサービス終了・停波で切り替えが必要な対象の契約プランやルーター端末、必要な対応・対策をまとめます。

無印WiMAX回線を利用する契約プランは2020年3月末で契約が自動解除

前述の2018年10月以降、新規契約できないプランの通り、以下の4つの契約プランは2020年3月末の停波でサービス提供が終了、契約が自動解除されます。これに伴う契約解除料などは請求されませんが、2020年3月末の停波・サービス終了時期より前に途中解約する場合は規定の解約金・解除料が発生します。

【2020年3月末にサービスが終了する対象の契約プラン】UQ Flat年間パスポート / UQ Flat年間パスポートハート割 / UQ Flat / UQ Step

無印WiMAXサービスが停波・終了する2020年3月以降も継続利用するには、WiMAX2+契約プランへの切り替え・変更が必要です。

利用中のWiMAX搭載機器・ルーター端末が古い場合がサービス終了対象

無印WiMAX回線を使うノーリミットモード通信のみが可能な、古いモバイルルーター機種やデータカード、WiMAX搭載パソコンはサービス終了以降、一切通信が行えず、WiMAX2+対応ルーターの中でもノーリミットモード通信が可能な端末は停波に伴う影響があります。

ノーリミットモード通信のみが可能な旧WiMAX搭載機器

具体的には、下記のデータ通信カードやモバイルルーター機種がノーリミットモード通信のみ可能、2020年3月の停波・サービス終了以降は利用できない対象の旧WiMAX搭載機器です。

WiMAX機器・データ通信カード

WiMAX機器・モバイルルーター

WiMAX2+対応ルーターの中で停波の影響がある対象機器

WiMAX2+ルーターで停波影響のある対象機種は、無印WiMAX回線に接続可能なノーリミットモードを利用できる機種。2020年3月末の無印WiMAXサービス終了以降、利用できる通信モードはハイスピードまたはハイスピードプラスエリアモードのみです。

WiMAX2+・ノーリミットモード対応端末

これら停波・サービス終了の影響があるWiMAX機器を利用中の場合、「おトクに機種変更」キャンペーンを利用、早めのWiMAX2+対応端末への切り替え・変更がおすすめです。

WiMAX2+プラン、対応ルーター機種へ無料で変更できるキャンペーン

2020年3月の無印WiMAXの停波・サービス終了に合わせ、UQ WiMAXでは「おトクに機種変更」キャンペーンを実施。契約解除料・解約金、事務手数料やルーター端末代金が無料で、WiMAX2+対応ルーター最新機種に変更可能なほか、お得な料金でWiMAX2+サービスの料金プランへ契約を移行できるキャンペーンです。

なお、WiMAX2+プランを契約中で無印WiMAX(ノーリミットモード)対応ルーター機種を利用中の場合は「おトクに機種変更」キャンペーンの対象外。各契約プロバイダに機種変更・交換の可否の確認が必要です。

おトクに機種変更キャンペーンは無印WiMAXの停止に合わせ、2020年3月に終了しました。

WiMAX2+の2つの月額料金プラン~月間通信量7GB制限とギガ放題

WiMAX2+の月額料金プランは主に2つで、月間データ通信量7GB制限プランと月間通信量無制限のギガ放題プラン。ギガ放題プランと比較して、月間7GB制限プランは月額料金が安い点が特徴ですが、月間通信量7GB以上で速度が約128Kbpsまで低速化する厳しい速度制限がかかります。
 
またUQ WiMAXの場合、無印WiMAXの契約プランからWiMAX2+への変更の場合、移行措置としてギガ放題プランを月間7GB制限と同じ月額料金(通常月額料金3,880円が3,696円に、契約期間2年間を通して割引適用)で利用できます。

WiMAX2+サービス利用者の9割以上が契約する人気のギガ放題プラン。停波・サービス終了する無印WiMAXと同様、月間通信量無制限で利用可能で、おすすめです。

月間無制限のギガ放題プランでも3日間で10GBのデータ通信量制限

サービス終了する無印WiMAXの使い放題に慣れている場合、おすすめは月間通信量無制限のギガ放題プランへの変更ですが、無印WiMAXとの違いで注意点は、ギガ放題プラン契約中でも直前3日間の通信量合計が10GB以上で速度制限がかかる点。
 
これはUQコミュニケーションズが定める「ネットワーク混雑回避のための速度制限」で、どのWiMAX2+プロバイダで契約しても共通の速度制限ルールです。

WiMAX2+対応ルーター機種は下り最大速度867Mbpsの高速通信が可能

無印WiMAXプランからWiMAX2+への契約移行では、通常解約時に発生する契約解除料・登録料が無料で、WiMAX2+対応ルーター端末に無料で機種変更も可能。交換可能なルーター機種は、モバイルWiFiルーター端末のW06(HUAWEI製)やWX06(NEC製)などの最新機種のほか、ホームルーター端末L02(HUAWEI製)などの機種。
 
中でもおすすめは下り最大速度867Mbps・上り最大速度75Mbpsの高速通信に対応した2019年発売のモバイルルーターW06機種です。

2020年3月現在のおすすめモバイルルーターは最新機種W06

WiMAXモバイルルーターW06
下り最大速度867Mbps対応!
WiMAXモバイルWiFiルーター最新機種W06

停波・終了する無印WiMAXが下り最大速度13.3Mbpsと低速なのと比較して、WiMAX2+回線のメリットは高速通信。中でもWiMAX史上最速のルーターW06は、2020年3月現在のおすすめの機種です。
 
WiMAX2+回線と同時にauの4G LTE回線を使用する通信モード・ハイスピードプラスエリアモードに対応、下り最大速度867Mbps(USBケーブル接続時は下り最大速度1.2Gbps)の高速通信が可能。

WiMAXハイパワー機能搭載のNEC製最新ルーターWX06もおすすめ
WiMAXモバイルルーターWX06
2020年1月発売!下り最大速度440Mbps対応
WiMAXモバイルルーター最新機種WX06

W06と同様に無料で機種変更可能なNEC製のモバイルルーターで2020年1月発売の最新機種WX06もおすすめ機種。W06と比較してバッテリー容量が大きく連続通信時間が長い点がメリットの端末で、WiMAX2+の電波が弱い場合に自動的に電波の出力パワーを上げるWiMAXハイパワー機能などを搭載しています。
 
ただしWX06の速度スペックは、下り最大速度440Mbps対応とW06と比較して遅い点に注意が必要です。

auの4G LTEを利用するハイスピードプラスエリアモードも使える

auの4G LTEを利用するハイスピードプラスエリアモードは、WiMAX2+圏外エリアでもauの4G LTEネットワーク内であれば、WiMAXのルーター端末経由でインターネット通信が可能な便利な通信モード。WiMAX2+対応ルーターの比較的新しい機種ではWiMAX2+回線を利用する標準のハイスピードモードに加えて、このハイスピードプラスエリアモードの使用が可能で、ルーター端末上の通信モード設定を切り替えて使用できます。

旧契約からWiMAX2+の3年契約への移行でLTEオプションを無料提供

ハイスピードプラスエリアモード利用月のみ、月額1,105円のLTEオプション料金の支払いが必要ですが、WiMAX2+の3年プランに移行するとLTEオプションが月額料金に含まれ無料提供。ハイスピードプラスエリアモードを実質無料で利用可能です。
 
ハイスピードプラスエリアモードは月間7GBまでの通信量制限に注意が必要ですが、利用可能エリアが広がり、高速通信が可能なLTEオプションを無料で利用できる3年プランはおすすめです。

MVNO契約の場合、サービス終了について各プロバイダへ確認が必要

以上、このページで紹介した内容はUQコミュニケーションズの公式発表をもとにUQ WiMAXの契約を前提とした、無印WiMAXの停波・終了に伴う機種変更や料金プラン変更、キャンペーン情報です。
 
UQ WiMAX以外のMVNO・サービスプロバイダで無印WiMAX契約・利用中の場合は、サービス終了に伴う契約切り替えやキャンペーン内容について各プロバイダに確認が必要です。
※各MVNOから無印WiMAX利用者向けの移行キャンペーンなどが発表された場合、このページの情報を更新予定です。

以上、無印WiMAXの停波・サービス終了に伴う、影響を解説しました。

無印WiMAXでの契約・古い機種のモバイルルーターなどのWiMAX搭載機器を利用中の場合、以下が停波に伴う具体的な対応・対策です。

  1. 「おトクに機種変更」キャンペーンを利用、契約解除料・事務手数料無料で無印サービス終了前にWiMAX2+プランへ契約を移行
  2. WiMAX2+契約プランは、月間通信量無制限、月額3,696円で利用可能なギガ放題プランがおすすめ
  3. WiMAX2+のルーターはモバイルルーター最新機種、下り最大速度867Mbps対応のW06がおすすめ

またWiMAX2+サービスを契約可能なプロバイダは20社以上あり、キャッシュバックキャンペーンや安い月額料金のプロバイダも。現在無印WiMAXを利用中の場合は、契約の終了・更新タイミングのプロバイダ変更もおすすめです。各WiMAX2+プロバイダの料金・キャンペーンは、当サイトの最新情報をご確認ください!

【WiMAX2+のお得な料金・キャンペーン】

※このページの内容は、UQ WiMAX公式サイト「【重要なお知らせ】旧WiMAXサービス提供終了について」の情報も基に紹介しています。

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