【解説】WiMAXのエリア別実測スピードと通信速度の測定方法

【解説】WiMAXのエリア別実測スピードと通信速度の測定方法
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実測してみる?

実際のWiMAXの利用で重要な実測速度。宣伝で使用される「下り最大速度〇〇Mbps」など理論値通りでなくても、実測スピードが高速ならインターネット利用は快適です。

一方、WiMAXのルーター端末を使った実測スピードの測定は、測定場所の環境やルーター機器の設定状態、時間帯などが原因で変化し、「WiMAXの実測測度はどのくらい?」との質問への回答は難しいもの。

そこでこのページではWiMAXのエリア別実測速度の比較や、利用者による通信スピード測定結果の口コミ情報を紹介、実測レベルでのWiMAXの評価を確認、通信速度の測定方法や実測値が遅い場合の原因・対策方法も解説します。

WiMAXの速度の理論値と実際の実測スピードの違い

2021年発売のWiMAXモバイルWi-Fiルーター最新機種Speed Wi-Fi 5G X11では下り最大速度2.7Gbps(2,700Mbps)、上り最大183Mbpsまで高速化した通信速度。フレッツ光など自宅用光回線と比較しても遜色ない速度です。

ただし、これらの通信速度はすべて理論値で、WiMAXのルーター端末を使用してこの速度でインターネット通信できることは稀。実際は理論値と実測スピードに乖離があります。

WiMAXの通信速度の理論値はどう計算?実測値とどれくらい違う?

WiMAXなどのインターネット接続サービスの宣伝にある「下り最大速度◯◯Mbps」など通信速度はどのような方法で計算されるでしょうか?

この理論値は、“通信環境がすべて理想的な状態の場合に出る速度”として算出される速度。理想的な状態とは、例えばその通信回線を自分以外に誰も使用していない、WiMAXのルーター端末の性能が100%発揮される、基地局とルーターの間に速度を阻害する物がない状態。

実際のWiMAXの利用では、他の利用者がいる、ルーター端末が理想の状態でない、基地局から距離が遠いエリアの場合や近い場合など環境が大きく違うため、WiMAXの実測スピードが理論上の速度になることはほぼありません

多くのインターネット接続サービスは「ベストエフォート型」

WiMAXなど多くのインターネット接続サービスで、パンフレットや契約書に小さく書かれている「ベストエフォート」。これは公表した速度の理論値に近づける努力はするが、保証できないという意味で、サービス契約前から利用時の実測値と理論値は違うと言われています。

このため利用者は理論値と実測結果が乖離し、「実測スピードが遅い!」となっても実際は文句を言いづらい状態。この点は通信サービス全体の課題です。

ただし、もちろんWiMAXの実測は理論値の速度に依存する(理論値が増えれば、実測スピードも向上する)ので、実測・理論値ともにWiMAXの通信スピード評価の重要な指標です。

速度の単位「Mbps(メガ・ビー・ピー・エス)」とは

インターネットの通信速度を示す単位で使用される「Mbps(メガ・ビー・ピー・エス)」。1秒あたりに送受信可能な情報量の目安で、数字が大きいほど1秒間で多くの情報が伝達される(通信速度が速い)という意味です。

上り通信(アップロード)・下り通信(ダウンロード)の速度とは?

インターネットにおける「上り」とはアップロードを指し、自分のスマホやパソコンなどの機器から写真などのファイルをサーバーに送信する通信。上り最大速度が大きいほど、アップロードがスムーズです。

逆に「下り」はダウンロードの意味で、アプリやファイルのダウンロード、WEBサイトの閲覧や動画視聴などのインターネット通信はすべて下り通信、その速さは下り最大速度に依存します。

WiMAXと他のポケット型WiFi・モバイルWiFiの速度を比較してどのくらい違う?

WiMAXの通信速度は、楽天モバイルなど他のポケット型WiFi・モバイルWiFiと比較してどのくらい高速でしょうか?実測ではなく通信速度の理論値の比較で、また各サービスで使用するルーター機種で違いますが、他のポケット型WiFiよりWiMAXは18倍以上速いと下記比較表から分かります。

理論値で18倍、他のポケット型WiFiと比較してWiMAXが速いため、利用エリアによっては実測速度でも同程度の違いが出る可能性もあります。
ポケット型WiFi・モバイルWiFiサービス モバイルWi-Fiルーター機種 通信速度
WiMAX(ワイマックス) Speed Wi-Fi 5G X11 下り最大2,700Mbps/上り最大183Mbps
楽天モバイルのポケット型WiFi Rakuten WiFi Pocket 2B/2C 下り最大150Mbps/上り最大50Mbps
Mugen WiFi
※ドコモ、ソフトバンク、au回線に対応した大容量ポケット型WiFi
U3 下り最大150Mbps/上り最大50Mbps

WiMAX以外のポケット型WiFiはスマホと同じ4G・LTE回線を利用

WiMAX以外の多くのポケット型WiFiは、スマホや携帯電話が使用するのと同じ4G・LTE通信回線を利用するサービス。例えば、楽天モバイルやMugen WiFiのポケット型WiFi端末はドコモやソフトバンク、auの4G・LTE回線を利用して通信しますが、4G・LTE回線の下り速度は一般的に100Mbps~200Mbps程度です。

比較してWiMAXは、WiMAX2+通信回線とauの4G・LTE回線の同時利用も可能。auのLTE回線を利用するハイスピードプラスエリアモードでは、ポケット型WiFiの中で最速級の下り最大867Mbpsが可能です。

これだけの速度差なら当然実測速度の比較でも大きく違うはず。ポケット型WiFiの中でWiMAXの契約をおすすめする理由の1つです。

WiMAXのおすすめは2021年発売・下り最大2.7Gbps(2,700Mbps)対応の最新機種Speed Wi-Fi 5G X11

Speed Wi-Fi 5G X11
下り最大速度2.7Gbps(2,700Mbps)対応!
WiMAXの5G対応ルーター・Speed Wi-Fi 5G X11

WiMAXのおすすめルーター端末は、2021年発売の最新機種で下り最大速度2.7Gbps(2,700Mbps)、上り最大速度183Mbps対応のSpeed Wi-Fi 5G X11。実測速度も速いと利用者の評判も良い端末です。WiMAXでは2021年4月発売のモバイルWi-Fiルーター最新機種Galaxy 5G Mobile Wi-Fi機種もありますが、下り最大速度2.2Gbps(2,200Mbps)対応とSpeed Wi-Fi 5G X11と比較して遅い点がデメリットで、当サイトのおすすめはモバイルWi-FiルーターSpeed Wi-Fi 5G X11機種です。

主要エリア別!WiMAX実測速度・測定結果の比較

下り最速◯◯Mbpsなどルーター機器のスペック情報として公開される速度理論値に対し、WiMAXルーター端末を実際に利用・測定する通信スピードで、場所や時間帯で大きく違うのが実測速度

WiMAXの実測速度の測定結果は、自分で簡単にスピードテストで確認できるほか、UQ WiMAXも測定結果をエリア別に公表しています。自分の利用場所・エリアではどのくらいの実測かを比較できそうです。

UQ WiMAXの実測スピードマップ(220Mbps対応機種の測定結果)

WiMAXサービスの本家・UQ WiMAXのホームページでは下り最大220Mbps対応のルーター機種を利用、全国の主要エリアでの実際の速度測定結果を実測スピードマップとして公開中。ルーター性能の理論上、どれだけ速くても最大220Mbpsまでの実測が前提のデータですが、実測速度の参考に紹介します。

北海道(札幌市内)の実測速度

札幌UQ WiMAXのサービスマップを確認すると札幌駅を中心に札幌市内ほぼ全域(山間部を除く)がWiMAX2+の対応エリアで、実測もおおむね30Mbps以上と十分な速度の測定結果です。

首都圏(東京・神奈川・千葉・埼玉)の実測速度

東京都内近郊エリアを除く都市部のほぼ全域がWiMAX2+の対応エリアで、実測マップを確認すると東京都内の山手線沿線地域は実測速度100Mbps以上と高速インターネット通信を期待できます。その他、神奈川・千葉・埼玉の主要地域は実測30Mbps以上と十分な実測速度の計測結果です。

愛知県(名古屋市内)・三重県の実測速度

愛知県・名古屋市内愛知県では名古屋駅周辺や、栄、金山、名古屋ドーム周辺エリアの実測が特に高く、50Mbpsと十分なスピード。また三重県の新西方でも30Mbps以上と十分なWiMAXの実測が観測されています。

関西(大阪・京都・兵庫)の実測速度

大阪・京都・神戸大阪の中心エリアでは実測がおおむね50Mbps以上と十分なスピード。その他、神戸の三宮周辺やハーバーランド、京都の京都駅周辺や主要観光スポットもWiMAXの速度は比較的高い実測値です。

福岡市内の実測速度

福岡福岡の実測マップからは、博多駅・キャナルシティ周辺や天神地区、ヤフードーム周辺エリアで高い実測値が確認できます。西鉄沿線でややWiMAXの実測は下がるものの、それでも30Mbps以上と十分な通信速度の測定結果です。

沖縄のサービスエリアマップ

沖縄マップ沖縄については実測データがUQ WiMAXのホームページで公開されていませんが、最新のサービスエリアマップで下り最大440Mbps対応状況を確認可能です。このマップでは那覇市内全域など沖縄本島南部がほぼ対応エリアで、十分な実測を期待できそう。沖縄本島の中部、北部ではうるまや名護市内がWiMAX2+対応エリアです。

通信速度の計測・測定方法

WiMAXの実測速度は上記のようなWEBの情報を参考にするか、自分でも簡単に測定・確認可能。自分のインターネット通信速度や実測スピードの計測方法はいくつかありますが、以下で比較的簡単な測定方法とどの程度の速度が実際に出れば問題ないかの実測値の基準や目安も紹介します。

Googleのスピードテストを使用した速度の実測

スピードテスト簡単なWiMAXルーターの実測値の確認・計測方法でおすすめがGoogleのスピードテストの使用。実測の測定はWiMAXルーター端末と接続したパソコンやスマホなどの機器でインターネットブラウザを開き「スピードテスト」とググるだけ

検索結果に「インターネット速度テスト」というエリアが表示され、計測ボタンをクリックすると通信スピードを30秒以内に測定できるGoogleのおすすめサービスです。下り速度(ダウンロード)と上り速度(アップロード)を実測、主に下りの実測速度からインターネット環境の速い・遅いを判定します。

実測結果の判定基準~Googleスピードテストの場合の目安

あくまでGoogleのスピードテストの判定基準ですが、自分のネット環境の実測結果を評価する目安が以下の表。下り通信速度の実測値が10Mbps以上の場合、動画視聴やファイルのダウンロードをスムーズに利用できる、比較的速い速度と言えます。

比較して下り通信速度の実測が3Mbps以下と低速な場合は場所・エリアを変えて再度スピードテストを実行するか、速度制限がかかっていないかWiMAXルーター端末の状態の確認がおすすめです。

下り実測速度 判定 内容・速さの目安
~3Mbps 非常に低速 通常のWEBサイト閲覧に支障はないが、動画の読み込みは遅い
3Mbps~7Mbps 低速 1台のデバイスで動画視聴は問題ないが、同時・複数デバイスの接続では速度低下の恐れ
7Mbps~13Mbps 標準 高画質動画の視聴も問題ない速度だが、同時・複数デバイスの接続では速度低下の恐れ
13Mbps~ 高速 同時に複数デバイスを接続、高画質動画をストリーミング再生しても問題ない速度

WiMAXを利用中のユーザーによる実測スピードの口コミ評価

ネットの口コミ情報を確認すると、現在契約中のWiMAXユーザーが実測スピードのテスト結果を共有している場合も。中には実測値が遅いとの口コミもある一方、比較的よく目にするのは「十分な実測で速い」との評価です。

WiMAXの実測結果が遅い時に確認すべき原因と改善・対策方法

以上の通り、WiMAXの実測結果が10Mbps以上の場合は標準的な通信スピードと理解し、それ以上の実測が必要な場合は光回線など固定回線の契約・利用が必要そう。一方、もしWiMAXの実測結果が非常に遅い、下り実測速度が3Mbps以下などの結果の場合、何が原因でしょうか?確認・改善方法をいくつか紹介します。

WiMAXの速度制限が原因でないかを確認

WiMAXでは契約料金プランによりデータ通信量の制限や速度制限があり、気付かないうちに速度制限が発生、実測値が遅い場合も。まずは速度制限が原因でないか、ルーター端末の状態の確認が必要です。

ギガ放題プラン契約中、直近3日間のデータ通信量が10GB以上でないか?

※2023年現在のWiMAXの最新料金プラン・ギガ放題プラスプランには、3日で10GBまでの通信量制限はなしで実質無制限に通信できます。

WiMAXのギガ放題プラン契約中でも注意が必要な、3日間のデータ通信量が10GB以上で発生する速度制限。この速度制限では10GBを超えた翌日18時頃から深夜2時頃にかけて通信速度が制限され、実測速度は1Mbps以下に低速化します。実測スピードが1Mbps以下の場合、まずWiMAXのルーター端末で直近3日間の通信量の確認がおすすめです。

auのLTE回線・プラスエリアモード通信が15GBを超過?

WiMAX2+通信回線と同時にauのLTE回線を利用してインターネット通信できる便利な通信モード・プラスエリアモード。注意が必要なのが、この通信モードの通信量はギガ放題プラスプラン契約中も月間15GB制限の点で、15GB超過時には通信速度128Kbps以下の厳しい制限が発生、制限は超過した月の月末まで継続します。しかし、WiMAXの通常通信モードは制限対象にならないためご安心ください。

モバイルWi-Fiルーター端末のパフォーマンス設定や通信モードも確認

速度制限ではないのにWiMAXの実測が遅い場合、ルーター端末の設定状況も必要な確認ポイント。例えば、比較的新しいモバイルWi-Fiルーター機種には省電力機能「パフォーマンス設定」があり、ルーター端末が省電力モードやバッテリーセーブモードの設定ではバッテリー消費を抑えるため通信速度が低下、実測が遅い原因になります。

パフォーマンス設定の変更でスピードアップ・実測速度の向上も

WiMAXのモバイルWi-Fiルーター最新機種W06では3段階のパフォーマンス設定を利用可能で、このうち最も実測スピードが高速化するのがハイパフォーマンスモード。バッテリーを短時間で消費する一方、実測速度が上がるモードで、電源コンセントが近くにありルーターを充電可能な場合は、パフォーマンス設定に変更する方法が実測スピードの改善でおすすめの方法です。

比較してバッテリーセーブモードはバッテリー消費を抑えるために通信速度を制限、実測スピードが遅い理由の1つになります。

ノーリミットモード対応機種に注意、2020年に無印WiMAXは停波

また古いルーター機種ではWiMAX2+以外に旧WiMAX(無印WiMAX)通信回線対応の端末も。現在のWiMAX2+の通信回線と比較し、旧WiMAX回線は下り最大速度13.3Mbpsまで低速化、旧WiMAX回線を利用するノーリミットモード通信の場合は実測速度も低下します。

通常のハイスピードモードからノーリミットモードへの通信モード切り替えは自動のため、気づかない間に低速化する原因にも。ただし無印WiMAX回線は2020年に停波・サービス終了、ノーリミットモード通信は利用できません。

自宅の窓際など電波の良い場所にルーターを移動、実測を改善可能

WiMAXの電波は自宅が対応エリアでも室内や屋内に入りにくい性質があり、窓際にルーター端末を置くなど同じ自宅内で最も電波感度の高い場所に設置する方法も、実測の改善対策としておすすめの方法

WiMAXルーターの場所を移動させ、その都度実測を測定すれば自宅のどこにルーターを置くのが一番速いか、どこが遅いかを把握可能です。また一度屋外で実測を測定するのもおすすめの確認方法。屋外でも実測が遅い、電波受信状況が悪い場合、利用場所として不向きの可能性もあります。

ルーターの再起動やパソコン・スマホなど接続機器の設定を再確認

ルーターの設定や場所を変えても遅い場合、WiMAXルーターの再起動で実測を改善できる場合も。また、速度の遅い原因がWiMAX端末ではなく接続中のパソコンやスマホなどの機器側の可能性もあります。この場合はパソコンやスマホの再起動や、ネットワーク設定やウィルス対策ソフトの設定見直しで、WiMAXの実測速度が改善する場合もあります。

※WiMAXの実測速度が遅い場合のおすすめの対策・改善方法は「WiMAXの速度が遅い時に確認すべき原因と8つの改善・解決方法」もあわせてご覧ください。

以上、WiMAXの実測スピード情報や速度の測定方法、実測が遅い場合の原因や改善・対策方法を解説しました。

WiMAXの実測に関連する情報はどれも役立ちますが、自分の利用エリアの実測は自分で測定しなければ分からないもの。また、一度測定結果が遅くても端末の設定や設置場所の工夫で、WiMAXの実測速度が改善する場合もあります。

WiMAXの実測速度はTry WiMAXなどの無料サービスを利用し、実際に自分で測定するのもおすすめです。実測スピードが十分であれば、あとはWiMAXの契約プロバイダ選び

どのプロバイダ契約でもWiMAXの通信速度は同じ、違いは料金のみ

最後にお伝えしたいのが、WiMAXではどのプロバイダ契約でも実測通信速度は変わらない点。WiMAXのプロバイダはすべて同じWiMAX2+通信回線を利用したインターネット接続サービスを提供する会社。利用する通信回線はどこでも同じです。

このためBroad WiMAXでもGMOとくとくBBでも、どのプロバイダ契約でも通信速度や対応エリアに違いはありません。つまり、WiMAXの契約プロバイダの比較で重要なのは料金プランやキャンペーン内容の比較だけ。プロバイダ比較では、ぜひ当サイトの最新おすすめランキングもご確認ください!

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